金融機関におけるマネーロンダリング対策(AML)は、規制対応のみならず、経営管理・リスク管理の観点からも重要性が高まっています。
本案件では、国内証券会社におけるAMLシステム導入プロジェクトを対象に、要件定義および運用設計を中心とした支援を行い、導入に向けた実行計画の取りまとめを担当しました。
背景・課題
証券会社におけるAML対応では、法令・規制要件を満たしながら、実際の業務オペレーションや既存システムとの整合を取る必要があります。
そのため、単なるシステム導入にとどまらず、金融業務、法務・コンプライアンス、ITの各観点を横断しながら、導入方針を整理していくことが重要となります。
本案件では、特に以下のような課題がありました。
- AMLに関する規制・業務要件をシステム要件へ落とし込む必要がある
- 既存業務との整合を踏まえた運用設計が求められる
- 金融・法務・ITの各領域をまたぐ複雑な論点を整理する必要がある
- システム導入に向けて、実行可能な計画として全体像を取りまとめる必要がある
実施内容
本案件では、主に以下の業務を担当しました。
1. AMLシステム導入プロジェクトの推進
国内証券会社におけるAMLシステム導入プロジェクトに参画し、導入に向けた全体推進を支援しました。
関係者間の認識を揃えながら、導入に必要な論点やタスクを整理し、プロジェクトを前に進める役割を担いました。
2. 要件定義
AML対応に必要な業務・規制要件を整理し、システムに求められる機能や運用条件へと落とし込みました。
法令対応の観点だけでなく、証券会社としての実務運用を踏まえ、現場で機能する要件定義を意識して対応しました。
3. 運用設計
導入後の実務を見据え、システムをどのように業務へ組み込み、継続的に運用していくかという観点から運用設計を支援しました。
導入そのものをゴールとせず、実際に機能する管理体制・運用フローの整備を重視しました。
4. 実行計画の取りまとめ
金融・法務・ITの各論点を整理しながら、システム導入に向けた実行計画を取りまとめました。
複数領域にまたがる論点を統合し、関係者が次に何を進めるべきかが明確になる形で全体像を整理しました。
アプローチ
本案件では、規制対応の厳格さと実務運用の実現性の両立を重視しました。
AML領域では、法令やコンプライアンス要件を満たすことが前提となる一方で、現場オペレーションに適合しない設計では定着しません。
そのため、金融実務、法務・規制、IT実装という異なる視点を横断しながら、要件と運用を一体で整理しました。
また、複雑な専門論点を関係者間で共有可能な形に翻訳し、導入プロジェクトを前進させることを意識しました。
成果
本案件では、金融・法務・IT領域を横断する知識を活用し、AMLシステム導入に向けた実行計画を取りまとめることに貢献しました。
要件定義と運用設計を通じて、導入を現実的に進めるための基盤を整備し、証券会社におけるAML高度化の推進を支援しました。
使用スキル
- AML知識
- システム導入
- 法務・金融知識
- IT
まとめ
金融機関のAML対応では、システム導入だけでなく、規制要件・業務運用・IT実装を横断した設計が不可欠です。
本案件では、要件定義・運用設計・実行計画の策定を通じて、証券会社におけるAMLシステム導入の着実な推進を支援しました。